脚本を書く上で意外と登場人物の名前にイメージが左右される事が多いんです。単純に突っ込みを入れやすい名前とかもありますし、「須田」「根津」とかは何か二文字で突っ込み易い。最も突っ込まれ名字の横綱は「安田！」かもしれません。あ。この件に関して、実際に当てはまるかた、大意は無いので、平にご容赦を。
例えば女性の名前でも「は行」はのんびり、「ふみ」とか「はなこ」とか「さ行」は繊細な感じ「すずみ」「さゆり」とか、なんか勝手にそんなイメージがあります。何かのインタビューでも答えましたが、今回のこの脚本に関して一番のポイントになったのは、主人公の名前と友人の名前、これがスズメとクジャクになるまでは、何か脚本が生々しくて、映画のお話を受け止め切れて無い感じ。スズメとクジャクって名前になったとたんに全てが動き出しました。スズメって名前はもともとは「涼美」でした。それが後にイン・ザ・プールの市川実日子さんのやってくれた、「岩村涼美」に結びついて行くのですが。スズメって、繊細な部分を持ち合わせていながら、突っ込まれ易いという二つの特性を持った名前が脚本のイメージを広げてくれました。蒼井優さんのふせえりさんの二人に「スズメ！」って小気味よく突っ込まれる感じが丁度良かったなぁ。と。
名前の音って意外というかかなり大事だなぁと。
今回はちょっと裏話っぽいんですが、ネタバレはしてないと思いますので。